金重陶陽 備前焼宝瓶 を買取致しました
備前焼の魅力と金重陶陽の宝瓶
こんにちは、皆さん!今日は、『骨董品買取専門さくや』が最近買取した素晴らしい備前焼の宝瓶についてお話ししたいと思います。今回の買取品は、なんと人間国宝である金重陶陽の作品です。備前焼の歴史や金重陶陽の功績、そして宝瓶の魅力について詳しくご紹介します。
備前焼とは?
備前焼は、日本の伝統的な陶器の一つで、岡山県備前市を中心に作られています。その歴史は古く、平安時代にまで遡ります。備前焼の特徴は、釉薬を使わずに焼き上げるため、土の質感や焼成時の自然な色合いがそのまま表現されることです。このため、一つ一つの作品が独特の風合いを持ち、同じものは二つとありません。
備前焼(びぜんやき)は、岡山県備前市周辺を産地とする陶磁器で、日本六古窯の一つに数えられます。
その特徴は、釉薬を一切使わずに焼成されるため、独特の風合いと堅牢さを持つことです。
備前焼の歴史
備前焼の起源は古墳時代に遡り、須恵器の製法が次第に変化して現在の形になりました。平安時代には生活用器として広く使われ、鎌倉時代には壷や甕、擂鉢などが多く作られました。室町時代以降、茶道の発展とともに茶陶としての人気が高まりましたが、江戸時代には磁器の登場により一時衰退しました。
備前焼の特徴
備前焼の最大の特徴は、釉薬を使わずに焼成されることです。これにより、赤褐色の焼肌や「胡麻」「桟切り」「緋襷」などの多彩な模様が生まれます。また、備前焼は非常に堅牢で、「投げても割れぬ」と言われるほどの強度を持っています。
金重陶陽と備前焼
金重陶陽(かなしげ とうよう)は、昭和時代に備前焼の復興に大きく貢献した陶芸家で、重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されています。彼の作品は高い芸術性と技術力を持ち、現在でも多くのコレクターに愛されています。
現在の備前焼
現在では、伝統的な作風に加え、個性豊かな作品が多くの作家や陶工によって作られています。備前市の伊部地区では、毎年10月に「備前焼まつり」が開催され、多くの作品が展示・販売されます。
備前焼はその独特の風合いと堅牢さから、茶器や酒器、皿など多くの用途で愛用されています。使い込むほどに味わいが増すため、長く愛され続ける焼き物です。
金重陶陽とは?
金重陶陽(かねしげ とうよう、1896年1月3日 - 1967年11月6日)は、岡山県出身の著名な陶芸家で、備前焼の名門である金重家に生まれました。彼は備前焼の陶工として初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定され、「備前焼中興の祖」と称されています。
生涯と業績
金重陶陽は、幼少期から陶芸に興味を持ち、父親の指導のもとで作陶を始めました。彼は古備前の土味を追求し、桃山時代の備前焼の再現に成功しました。また、彼の技術革新により、備前焼の焼成法が大きく進化しました。
主要な活動
- 1922年: 備前で初めて宝瓶を制作し、伊部中に流行させました。
- 1942年: 川喜田半泥子、荒川豊蔵、三輪休和と「からひね会」を結成し、陶芸の技術交流を行いました。
- 1956年: 備前焼の重要無形文化財保持者に指定されました。
影響と遺産
金重陶陽は、自らが優れた陶工であっただけでなく、多くの弟子を育て、その中から次々と人間国宝を輩出しました。彼の影響は現在の備前焼の作家たちにも受け継がれており、備前焼の発展に大きく貢献しました。
金重陶陽の作品は、その高い芸術性と技術力から、現在でも多くのコレクターに愛されています。彼の作品を通じて、備前焼の魅力を再発見することができるでしょう。
宝瓶とは?
宝瓶(ほうひん)は、主に中国茶や日本茶を淹れるための急須の一種です。一般的な急須とは異なり、取っ手がなく、直接手で持って注ぐスタイルが特徴です。このため、茶葉の香りや味をより繊細に楽しむことができます。
金重陶陽の宝瓶の魅力
今回買取した金重陶陽の宝瓶は、その独特の風合いと美しさが際立っています。彼の作品は、土の質感を最大限に活かし、釉薬を使わずに焼き上げることで、自然な色合いと質感を持っています。この宝瓶も例外ではなく、見る者を魅了する美しさを持っています。
金重陶陽の宝瓶は、茶道具としても非常に高い評価を受けています。彼の作品は、茶道の美学と備前焼の伝統を融合させたものであり、茶人たちからも愛されています。特に、陶陽の宝瓶は、その使いやすさと土味の美しさから、多くの茶人たちに愛用されています。
買取の経緯
今回の買取は、岡山市北区にお住まいのW様からのご依頼でした。W様のお父様が備前焼の煎茶道具 宝瓶のコレクターで
大切にされていた宝瓶の逸品であり、遺品整理の一環として『骨董買取専門さくや』お持ち込みいただきました。
W様のお父様も大事にされていたこの宝瓶は、金重陶陽の作品で傷もなく又時代の共箱でした、
20点以上備前焼の宝瓶をお持込頂きた中でこの陶陽作の宝瓶を一番高く評価させて頂きました。
金重陶陽の作品の買取相場
金重陶陽の作品は、その希少性と美しさから非常に高い評価を受けています。買取相場は作品によって大きく異なりますが、一般的には数万円から数十万円、状態が良好で付属品が揃っている場合は、100万円を超えることもあります。特に、陶陽の宝瓶はその美しさと実用性から高い評価を受けており、中国人バイヤーにも人気があり高額で取引されることが多いです。
まとめ
今回買取した金重陶陽の宝瓶は、その美しさと歴史的価値から非常に貴重なものでした。備前焼の魅力や金重陶陽の功績を改めて感じることができ、私たちも非常に感動しました。もし、皆さんもご自宅に眠っている備前焼宝瓶や煎茶道具その他の骨董品がありましたら、ぜひ一度『骨董買取専門さくや』に査定お持ち込みください。『さくや』がその価値をしっかりと査定評価させていただきます。
岡山で骨董品 備前焼の高価査定買取は『骨董買取専門さくや』に是非お問合せご依頼ください
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